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RIG
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ESTATE 初見ではやたら複雑に見えるマップ といってもOVERRUN・SURVIVALでは常にマップ全体を使うわけではなく、戦況によって3つのエリアがあると考えればよい エリア1 橋の上からと、橋の下からローカストがやって来る 橋の上ルートはかなり遠回りになるが、ここに人がいないとバリア破られ放題なので 最低でもエンジニア1人は向かうこと ちなみに橋の上からは飛び降りられる エリアがやや広めなので、早々に破られてもあまり気にしない。 エリア2 中央の噴水のような場所にローカストホールがあり、それを防衛する形 左右にタレットがあり上手く活用したいところ しかしレッチなどが場内に入ると土嚢や止めてある車が邪魔して意外と撃ち漏らしやすい スカウトは高台でスポットを投げてもよい が、あまり仕事はないかもしれない。 エリア3 最終防衛ライン。 始まったらまず全速力で前線へ向かうこと 左右で2つのバリアがあり、エンジニアはセントリーを設置しながらギリギリまでバリアを修理 メディックはキュアを投げてサポート バリアが破られたら少しずつ後退していこう このエリアでスカウトは高台に上る必要性はあまりない。
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Warder of Courage 参照ページ wiki FF11 -Two Man Cell- ちぇりーまかろん+1 ・編成 ナ白風 黒黒風風学コ フラグ取りのため、二回に分けて戦闘 ナ Kogetsu 白 Kanopin(Ruthia) 盾PT風 Mimicoco(Rmia) 黒 Pulym,Vangard,(Mimicoco,Vangard) 黒PT風 Kogeone,Ultrasoul 学 Magan,(Amalia or Pulym) コ Amalia,(Magan) 準備するもの ダイダロスウィング・ルシドウィングス・イカロスウィングなどのTP回復薬(ナイトと黒PT) 抗魅了霊薬(ナイト) ルシドエーテル3種・エリクサー3種・マナパウダー ミストなどのMP回復薬 戦闘前にTPため(ナイト,黒) 基本情報 ジラートまでのジョブの1Hを使用してくる(前半戦は単発,後半戦は2連続) WoCの1Hアビの間隔は1Hアビの効果終了から約1分 絶対回避,インビンシブルなどの効果時間30秒あるものに注意 WoCの1Hアビ封印について 1Hアビリティが発動した瞬間から10秒後ぐらいまでにダメージを与えると白弱点を突く可能性があり、白弱点をつくとそのSPアビリティを封印する事が出来る。 与えたダメージが大きいほど弱点を突きやすいらしい 封印したい1Hアビ インビン,コールワイバーン,ソウルボイス スルー推奨の1Hアビ ブラッドウェポン、百裂拳、絶対回避、連続魔、マイティストライク 特殊な挙動をする1Hアビについて ソウルボイス フィールティ貫通のヴィルレーを連打してくる ヘイトトップのナイトが魅了されるので、マラソンで耐えること コールワイバーン 前半戦3匹,後半戦6匹の子竜を召喚 一部1Hアビの解禁(微塵等) 戦闘の流れ 前半戦(HP100%~HP60%まで) 削りはデス コメットMB デスは交互にMB,コメットはデス後に着弾するようにすること 1Hアビのタイミング付近で精霊II系連打→合間に連携MB1~2セット→精霊II系連打のループ インビンが封印出来たら全力削り開始、出来ない場合はHP60%まで1Hアビ無しで削り 後半戦(腕輪装着後(HP60%未満)) 1Hアビを2連続で使用してくるようになる。 インビン封印の是非にかかわらず全力で攻撃 各ジョブの動き ナ/暗 タゲをとること 子竜に備えて、開幕以外は自己強化アビを温存 コールワイバーン時子竜が沸いたらすぐポイゾガでヘイトを乗せて自己強化アビで動かないようにする ソウルボイス時魅了がとけたら、抗魅了霊薬を使用してタゲを取り戻すこと 前半戦の明鏡止水にはヘイトダウンの効果があるので注意 白 ナイトをしなさないように メデューサジャベリンの石化に注意 黒 前半戦 リキャストごとに交互デス、合間にコメット、どちらもまだの時だけ土系精霊でMB デスで減ったMPはアスピル各種やミルキルで回復 MB以外の時は精霊II系を連打して弱点を狙う コールワイバーン時、ナイトが子竜にヘイトを乗せたらガジャ印メテオ等で焼くこと 後半戦 弱点狙いのII系連打をやめる 学 前半戦 妖霧の陣II配りと連携作成 MB以外の時は精霊II系を連打して弱点を狙う 後半戦 腕輪を装着したら黒PTにオーラ その後は連携 コ 前半戦 ワーロックウィザード 後半戦 風のボルスター終了後、学のチャージが尽きたらランダムディール→ワイルドカード ワイルドカード後、学のチャージが尽きたら再度ランダムディール 盾PT風 WoCに密着してアトゥーンヴェックス ソウルボイス時インデをインデグラビデにかえてWoCをストーク コールワイバーン時ナイトが子竜にヘイトを乗せたらすぐにディアガでヴェックスの効果をのせること 黒PT風1 前半戦 フォーカスランゴール MB時以外にII系精霊で弱点狙い コールワイバーン時ナイトが子竜にヘイトを乗せたら子竜に敵対行動(ナイトにケアル,子竜にディアガ)をとりラバンの効果をのせること 後半戦 後半戦開始時フォーカスランゴール ボルスター2番目 ボルスター時インデイン、ジオマレーズ、エントラストインデヘイスト ボルスター後はワイルドカードでボルスターが回復したら再度ボルスター インビン封印できてなければ、MBに被ってもよいので弱点狙い 黒PT風2 インマレーズ MB時以外にII系精霊で弱点狙い コールワイバーン時ナイトが子竜にヘイトを乗せたら子竜に敵対行動(ナイトにケアル,子竜にディアガ)をとりラバンの効果をのせること 後半戦 ボルスター1番目 ボルスター時インデアキュメン(←変更 2016/07/24)、ジオマレーズ、エントラストインデヘイスト ボルスター終了後はフォーカスランゴール ワイルドカードでボルスターが回復したら黒PT風1のボルスター終了にあわせてボルスター 再度ボルスターを使用する際はインマレーズへ インビン封印できてなければ、MBに被ってもよいので弱点狙い
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GOD・OF・WAR 主人公:クレイトス(KRATOS) 家族・仲間 モンスターシリーズ共通 GODOFWAR 降誕の刻印 英雄 オリュンポスの神々 タイタン族 コメント 欧米の大ヒットゲーム。 読みは『ゴッド・オブ・ウォー』。ソニー・コンピュータエンタテインメントが開発したアクションアドベンチャーゲーム。 ギリシャ神話を題材にしている。話を簡単に言えば、壮大な冒険・復讐譚。 重厚な世界観とストーリー、派手で豪快なバトルを実現したこの作品は、シリーズを通して数々の賞を受賞。 だが、日本ではその暴力性故かあまり話題にはならない。 略称は「GOW」。ちなみに混同しやすいギアーズオブウォーの略称は「GoW」。 主人公:クレイトス(KRATOS) エルレイド:色合い重視。辻斬りなど切断系の技とインファイト(Oボタンの投げ・CS)は入れよう。 ザングース:色と顔の刺青が似ている。技はエルレイドと同様のものとカウンター(金羊の毛皮)を入れよう。 他と比べ若干撃たれ弱いのが気になるが、VERYHARD仕様と考えてタスキでカバーしよう。 カイロス:ハサミギロチン(CSアタック)必須。地震で範囲攻撃を再現できる。かたやぶり推奨。 家族・仲間 キルリア カリオペ(娘) サーナイトorミミロップ リサンドラ(妻)。 エルレイドorザングース デイモス(弟)。とりあえず主役と似たポケで。もっと適役がいる気がしないでもない。 ゴルバット 船長 「またお前か」なので。言う側なのに本人が言われる側なのは気にしない。 ギャロップorゼブライカ 2に登場したペガサス(乗り物)。前者はバーバリアン・キングの馬でも行ける。 モンスター シリーズ共通 ケンタロス ミノタウロス アーボックorハブネーク ゴルゴン、メドゥーサ。性別は勿論♀。技は蛇にらみ必須。 ユキメノコorムウマージ セイレーン。後者は滅びの歌必須。光弾を再現できる技は持っておこう。 GODOFWAR ギャラドス×3orサザンドラ ヒドラ 降誕の刻印 アリアドスorデンチュラ クローラー ムクホーク レイブン。鷲状態のゼウスというのもアリ。 レントラーorウインディ ピレウスの獅子 カイリキーorメタグロス ゲリュオン。どちらも雷パンチ必須。 英雄 レジギガスorユキノオー 蛮族王(バーバリアン・キング)。ハグリッドに似てる。後者はウッドハンマー必須。 カクレオン ペルセウス。透明になって戦う卑怯…もといトリッキーな戦法を再現できるのはイメージ的にコイツくらいか。 ヘラクロス ヘラクレス。ストーンエッジ(壁投げ)、インファイト(格闘・投げ)必須。 オリュンポスの神々 クレセリア アテナ ドサイドン アレス キングドラorカイオーガorパルキア ポセイドン。水技と雷(ポセイドンレイジ)必須。 ゲンガー ハデス 相手の魂を吸収してくるのでギガドレイン必須 キマワリ ヘリオス にほんばれ、ソーラービーム(フラッシュの代用)必須 ブニャットorグランブルorレパルダス ヘラ アルセウス ゼウス さばきのつぶて必須 タイタン族 ドダイトス クロノス。背中の樹=パンドラの神殿の見立て クレイトスを飲み込むこともあるのでかみくだくかギガドレイン必須 グラードン ガイア。 カイリキー アトラス。タイタン族の強者。色と4本腕が共通している。ストーンエッジか地震は入れるべし。 バクーダorマグカルゴorブーバーン テーラ。火山に幽閉されたタイタン族(女性)。炎技と♀必須。 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る 草案 タイタン族 ミュウツー:ヒュペリオン -- (ユリス) 2017-04-02 14 57 52 モンスターを6つ、テーラを追加 -- (名無しさん) 2011-05-19 16 27 38 アトラスとペルセウス追加。 添削・修正ありましたらよろしくお願いします。 -- (名無しさん) 2011-04-07 21 39 26
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「思惑通りに事が運ばないから世界を滅ぼすか。戦争によって産み出された技術の革新が、後の未来の発展に大きく貢献してきた事実は否定しない。 だがな、闘争を管理したところで、人間同士の戦いが無くなるだけで、望まない者にまで戦う事を強要し、多くの者の命を奪い、痛みと悲しみを振り撒くという事実は覆らない。 「一部の傲慢な連中の短絡的な発想で多くの人間の犠牲にしなければ、発展することも秩序を築く事の出来ない世界なら、いっそ衰退してしまえば良い」 輝槍を握る右腕を矢をつがえる様に引き、伸ばした左腕の甲に乗せて腰を落とし、翼を大きく広げ、両の脚に力を込める。 ≪我を生み出し役目も果たさせぬ内から打ち棄てた挙句、漸く、見出した役割さえも奪い取るか≫ ≪私もこの世界が好きなんですよ。誰だって大切な物を壊されたら怒って当然……それにさっきのセクハラですよね?≫ ゲルヴィナードの両腕がくの字に曲がり、両の掌が火球に包まれ背中から炎の帯が吹き上がる。 ≪ノヴァ!≫ 背中から生える炎の帯が孔雀の羽の様に広がり、床や天井、壁を砕きながらナグルファルを呑み込み、炸裂した魔力の衝動で壁に叩き付ける。 その衝撃で破壊された天井がナグルファルの上に降り注ぎ、瓦礫の山と成し、トドメの一撃と言わんばかりに巨大な柱が墓標の様に突き立つ。 ≪あらあら、運が悪いと言うか間抜けと言うか……≫ 「嘉穂、気を抜くな!」 ナグルファルの醜態に嘉穂が嘲笑混じりに呟くが、奴の甲冑はヘブンランサーすらも受け止める程の頑強さを誇る。この程度、ダメージの内にもなっていない筈。 それを証明するかのように突き立った柱を片腕で持ち上げ、悠然とした足取りで立ち上がった。純白の甲冑には傷どころか汚れの一つさえも付いていない。 そして、ナグルファルは柱をゲルヴィナード目掛けて投擲する。 ≪魔力の篭らない単純な物理攻撃なんて通用しませんよ≫ ゲルヴィナードの掌から獄炎が迸り、音速を超えて飛来する柱を融解する。 ≪温い炎だ≫ 融解した柱の影から、翼を広げたナグルファルが炎を纏った長剣を右腕に携え、ゲルヴィナードに肉迫し、技も何も無い無造作な……しかし、力強く、俊敏な剣戟を振り落とした。 ゲルヴィナードは頭部を庇うように両腕を交差させ黒炎を防いだ炎の結界を構築するが、ゲルヴィナードの炎がナグルファルの炎に焼き尽くされ、その両腕を焼かれていく。 ≪クッ……炎の刻印装甲が炎に焼かれるなんて……≫ まるで悪い夢を見ているようだ――そして、がら空きになった腹部にナグルファルの脚部が突き刺さり、壁の向こう側へと吹き飛ばされた。 ≪チッ……下がっていろ! 貴様等の属性では太刀打ち出来ん!≫ シェイサイドがメギドクレイモアを振るうと影が津波の様に飛沫を上げながら、シェイサイドの足元で円を描きながら走る。 放たれる三つの剣閃と三条の影の刃がナグルファルを捉えるが、影の刃はナグルファルの結界に相殺され、メギドクレイモアの剣戟は炎の長剣に全て受け止められる。 ≪相克属性だぞ……!?≫ ナグルファルは力任せにシェイサイドを弾き飛ばし、炎の長剣を振り落とすが、シェイサイドは球状結界を前面に押し出し、魔力の反発力で更に後方へと飛び距離を離し、地面に降り立った。 「奴は貴様の攻撃だけに対して防御行動を行った。シェイサイドなら、貴様になら奴にダメージを与える事が出来る筈だ。 俺が奴の意識を逸らす。貴様は奴の隙を突いて叩き斬れ……エンディングまで後少し、今回もアテにさせてもらう」 シェイサイドを置き去りに輝槍の間合いに踏み込むと、ナグルファルの翼が火花を散らし、翼膜となっている銀剣が機関銃の様に。そして、無差別に全周囲に撃ち出される。 シルヴァールの片翼を前面に展開し、放たれる銀剣を受け止め、あるいは弾き返すが、銀剣の勢いは衰えるどころか増すばかりで、翼膜に亀裂が走る。 ≪調子に乗るな……ファントムムーブ≫ 両の翼でシルヴァールの全身を包み込み、超神速の飛翔で銀剣の弾幕を強制的に潜り抜ける。 五~六本程の銀剣がシルヴァールの翼を貫き、手足を貫いているが、精々、全身に激痛が走る程度。何ほどの事も無い。 ≪ウイングスライサー!≫ 羽の一枚一枚に魔力を流し込み、剣化と共に射出。ナグルファルに斬撃の集中豪雨を降らすが、その大半は奴の銀剣に粉砕されてしまった。 そして、僅かに到達した緑剣はナグルファルの白銀の甲冑に弾かれる……事無く、深々と突き刺さり、床に縫い付ける。 「攻撃が……通った?」 ナグルファルは何の感情も痛痒も見せずに突き刺さった緑剣を抜き取り、シルヴァールの背後を捉える。 早い……シルヴァールのファントムムーブと同様の超加速能力か? いや、魔力の残滓が完全に途切れ、移動の形跡は無い。 床の上に脚を付け、棒立ちで銀剣を放っていたナグルファルの頭上を捉えていたシルヴァールの、その更に背後を捉えられていた。 超加速では無く、まるで最初から其処にいたかのように……いや、今のナグルファルはオルベリオンをベースに稼動している。 そして、オルベリオンには他の刻印装甲には無い、最強の刻印装甲たる能力を持っている。俺が地球に帰還するための可能性を見出した能力。 「瞬間移動能力か!?」 だが、転移完了後のタイムラグが長過ぎる上、魔力と殺気が膨大過ぎる。目で追えずとも、直感だけで動きを追える。 閃光を放ちながら振り落とされるナグルファルの左腕を真空を纏った左腕で受け流し、右の掌でナグルファルの頭部を刎ね飛ばす。 ウイングスライサーやハイソニックインパクトが通用して、何故、ヘブンランサーや、ゲルヴィナードのノヴァが通用しない? 「いや……攻撃が通じるようになった……?」 頭部を失い床に向かって投げ出されたナグルファルの身体が掻き消え、背後から銀剣の弾幕が展開される。 失敗作風情が――突如として背後に回った強大な魔力を頼りに錐揉みしながら銀剣の弾幕を裂け、再生されたナグルファルの頭部を掴み魔力を開放する。 風がうねり、戦慄き声を上げるが、それがナグルファルを襲うよりも早く、白銀の体躯が掻き消える。 「どうせ背後にいるのだろうが!」 瞬時に構築した黒槍を背後の空間に向かって放ち、ナグルファルが姿を現すと同時にグラビトンランサーを開放。重力の結界で挟み潰し、奴の上半身を消滅させる。 床に落下したナグルファルの下半身に亀裂が走り破砕音と共に粉々に砕け散り、その破片は銀剣の荒波となってシルヴァールに押し寄せる。 「フェイク……何処へ消えた!?」 翼に流す魔力の指向性を変更。スラッシュゲイザーを発動し、白銀の津波を深緑の津波で相殺する。 沈静化した斬撃の荒波の中で膨大な魔力が急速に膨張し銀剣と緑剣を押し退けながら、飛び出すは巨大な猟犬の牙。 その口腔に飲み込まれ、シルヴァールの全長程もある巨大な牙が上下から断続的に襲い掛かる――咀嚼しているのか!? ≪ふざけるなよ……ライオットスクリーマー!≫ 五条の雷光で口腔を焼き尽くし、一迅の閃光で猟犬を内側から破砕し、砕けた西瓜の様な肉片を周囲に撒き散らす。 窮地を脱したが、気を抜く余裕は何処にも無い。既に展開されている銀剣の弾幕を、緑剣の弾幕で迎え撃つ。 「威力でも物量でも劣るか……!」 シルヴァールの放つ緑剣の弾丸を遥かに上回る銀剣の弾幕が、次から次に緑剣を撃ち落し、シルヴァールの対魔術結界を突き破り、盾となっていた翼を弾き飛ばし、シルヴァールを壁に縫い止める。 だが、それも一瞬。シルヴァールを縫い止めたところで銀剣の弾幕が止むはずも無く、瞬時に壁を破壊し瓦礫の山と化した。それでも、銀剣の弾幕は止まない。 視界に銀剣以外の物が映らなくなり、最早、剣の形を認識する事さえ出来ない。ただ視界全体に広がる白銀の閃光にしか見る事が出来ていない。 白銀の斬撃に飲み込まれ、一瞬ばかり意識を飛ばされ、再び、背後に回ったナグルファルに左の片翼を鷲掴みにされ、そのまま、引き千切られる。 左の肩甲骨をもぎ取られたような激痛が走り、意識を失いかけると同時に右腕を引き千切られ、激痛のあまりに意識を無理矢理、覚醒させられ、壁際に叩き付けられる。 失った器官を再構築……して、またあの痛みを味わうのか? 意識の沈下と浮上を同時に受けなければならないのか? 痛い――痛い痛い痛いいたいたいたいイタイイタイイタイ怖い――怖いコワイ? ナニガ? ダレガ? ナンデ? たかが痛みごときに恐れた挙句に、こんな暴走した失敗作のガラクタの力に震え―― 「これ程の屈辱があるかあああああああああああああああああああああ!!」 強大な力に屈しようとする醜い己を殺せ! 障害に抗って、障害を蹴散らして、望む結末を掴み取るためだけに今日まで戦い続けて来た、この力で―― 失われた器官から溢れ出す魔力を再収束し、輝槍を再構築し投槍の要領でナグルファルに投擲。 だが、ナグルファルは容易く、弾き返して両の腕で輝槍を投げ返し、シルヴァールの胸部を貫く。 「クッ……だが、これで良い!」 魔術兵装の外観など所詮は術者の力が視覚化した姿に過ぎない。自身の輝槍で心臓を貫かれたとしても、それは己の身を傷つけた事にはならない。 寧ろ、刻印装甲の心臓を貫くイメージを我が身で以って、経験する事が出来た。 想起。俺自身の心臓を貫くと同時に、俺と奴とで魔力の指向性を入れ替え、対象の生命を破壊する! ≪ヘブン……ランサァァァァァァァァァァッ!!≫ シルヴールの心臓を貫く輝槍を起動。自分自身の心臓を粉砕するイメージでオルベリオンの中にいる、ナグルファルの心臓を粉砕する。 ナグルファルの全身を覆う白銀の甲冑が弾け飛び、心臓部から真っ赤な鮮血の様に高密度の魔力が噴出し、大広間の中が真っ赤な魔力の霧に覆われた。 「この程度の力でしかない貴様が俺を計画に利用する? 俺を侵す? 欠陥品風情が身の程を弁えろ!!」 ≪認識対象変換能力≫ ナグルファルの掌が閃光を放つ。その視線が向いた先には倒れ伏すゲルヴィナードの姿があった。そして、未だに嘉穂の意識は戻っておらず、魔術防御などあってないようなものだ。 奴は掌を自身の胸部に当て、躊躇うそぶり一つ見せずに己の心臓を貫いた。自爆などでは無い。認識対象変換能力――俺が土壇場でやってのけた事を再現しようとしている。 「それを嘉穂の身体で試すつもりか!?」 ――もう一度、上手くいけ! ナグルファルが自身の心臓に向けた魔力の指向性がゲルヴィナードの心臓に入れ替わり、真紅の甲冑が閃光を放った。 そして、ゲルヴィナードの巨躯が跳ね上がり、胸部の甲冑が二つに裂け、中から赤い鮮血の様な液体が噴水の様に吹き上がった。 「……糞ッ!」 魔力の収束が出来ない。目の前が真っ白に明滅する。翼を広げる事が出来ない。脚に力が入らない。シルヴァールの制御が出来ず、膝から崩れ落ちた。 「嘉穂……」 ≪ぅ……≫ ≪ゲルヴィナードの心臓ではない!?≫ ナグルファルが初めて感情的な声色を上げた。奴の魔術兵装がゲルヴィナードの中で発動した瞬間、エネルギーの指向性をシルヴァールの心臓に入れ替えた。 半ば、強引な形で指向性を入れ替えたというよりも、奪い取る形になったせいで多少、ゲルヴィナードに損傷を負わせてしまったが嘉穂自身が傷付いたわけでは無い。 だが、流石のシルヴァールも心臓を焼かれては四肢と翼、五感の制御が満足に出来ず、俺自身も不慣れな魔術の行使に身体と意識が噛み合わない状態に陥ってしまった。 「だがな――貴様が呆けていられる程、俺は容易く無い! 滅べ、欠陥品!!」 左の拳で床を叩き付け、その反動で無理矢理、シルヴァールを飛ばし、心臓を貫く輝槍を引き抜き、ナグルファルに衝き付けるが、奴の構築した結界に受け止められる。 「どうした!? 認識対象の指向性を変換し、俺の心臓を焼いてみせろ!!」 出来る筈が無い。高い集中力によって魔力の指向性に介入し、具体的な空想力で目に見えない変換対象を指定し、妄信的なまでの妄想力で力を無力化する。その三つが成り立って初めて成立する能力だからだ。 防御結界の展開と同時に発動出来る術では無く、何よりも今のナグルファルには攻撃を完全に防ぐ以外の行動を取る事は出来ない。 魔力の使い方が極端過ぎる。一度、防御に転じればヘブンランサーやノヴァを完全に無力化。攻撃に転じればゲルヴィナードを一撃で戦闘不能に追い込むだけの威力を誇る。 だが、攻撃中はウイングスライサーや、ハイソニックインパクトの様な手数に頼った威力の低い攻撃でも十分に通用し、防御中は発動時間が終了するまで攻撃に転じる事が出来ない。 「はっははははは!! はははははははははは!! 無様だな戦争管理者!!」 ≪ヘブンランサーの発動時間よりも結界の発動時間の方が長い。貴様に勝ち目など無い≫ 「それがどうした? 何故、俺が狂戦士と呼ばれているのか教えてやる……」 今の俺に残された魔力量ではヘブンランサーを発動していられるのも後僅か――そう、今の魔力量ではな。 残った敵は後一人。大円団まで後僅か。最早、後先を考えて温存する必要も無い。懐に仕舞ったシガレットケースの中に入った霊薬を全て胃の中に流し込む。 ≪魔力量が増大……!?≫ 「ははははははは!! はーはっはっはっはっはっはっは!! 貴様一人を滅ぼすためだけに温存していた霊薬全部だ! 欠陥品風情が俺を測れると思うな!!」 結界と衝突し、眩い閃光を放つ輝槍の刃が肥大化し、結界に深く突き刺さり、輝槍の柄から新たに四枚の刃が形成され翼状に展開し、天を照らし尽くす程の閃光を放ちながら、結界の中を深く押し進む。 結界の表面に硬い音と共に亀裂が走り、連鎖的な結界の崩壊が始まる。 「結界は崩壊寸前。どうする? 再び、結界を構築するか? 攻撃に転じるか? 指向性を反転するか? さあ、どうする!?」 結界が粉々に砕け散り、輝槍がナグルファルの心臓を捉えるが炎の長剣に阻まれる。 「結界で阻めぬなら、魔術兵装で魔力を相殺か……」 ナグルファルは一つの行動に対し、極端なまでに膨大な魔力を注ぎ込み、複数の行動を同時に行う事が出来ない。 炎の長剣を展開した今のナグルファルに防御力は無いも同然。その上、輝槍を阻む事に全ての意識を注力している。 ――そして、俺の役割はナグルファルを撃破する事では無い。 ≪相変わらず、堂に入った芝居だな≫ 冗談交じりの声と共に漆黒の巨大剣がナグルファルを一刀両断にする。 ナグルファルの気をアディンから逸らし俺に注力させる。奴は、その隙を突いてナグルファルを叩き斬る。 「役割を果たしただけだ」 輝槍で分断されたナグルファルの体躯を串刺しにして繋ぎ止める。 「人類闘争管理計画は管理者となる人間によって実行され、管理者の命によって魔獣を統括する事が貴様の役割だった。 貴様に宿る膨大な魔力は魔獣を産み出すためだけに与えられた力だ。貴様には戦争を管理する能力も戦う力も役割も与えられてなどいない」 ≪我は役割を果たす事が出来ない……≫ 「だが、俺が今から貴様に新たな役割を与えてやる」 茫然自失の体で愕然とした様子のナグルファルに声をかけると、オルベリオンの双眸が縋る様に赤い閃光を放ち、シルヴァールを見上げた。 「貴様の新たな役割。それは――」 指を弾き、ナグルファルを貫いた輝槍に残った魔力の全てを流し込み、ナグルファルの全身を閃光で包み込み、天へと撃ち放つ。 広間の天井を貫き、穿たれた大穴から雄大な天で体組織の全てが粉々に砕け散り、霧散するナグルファルの姿が映った。 そして、オルベリオンを始めとする刻印装甲の指輪が広間に降り注いだ。 ≪新たな役割は死ぬ事……か。貴様に慈悲の心は無いのか?≫ 「そんな物、身内用にしか持ち合わせていない。第一、俺がやらなければ貴様がやっただろう?」 ≪同情出来なくは無いが所詮は物だからな。跡形も無く粉砕するさ。世界を守るなどと大それた事を考えるつもりは無いが、この程度の事で守れるものなら安いものだろう?≫ 「分かっているなら、最初から下らん皮肉を吐くな阿呆が」 ≪それでは貴様も張り合いが無かろうよ≫ 「チッ……ああ言えば……! 起きろ、嘉穂。片付いたぞ」 結局、蹴り飛ばされたまま最後まで意識を失ったままだった嘉穂を起こそうとするが、呼びかけに対する返事が届かない。 ゲルヴィナードの視覚化が維持されているのであれば死んだという事もあるまいが……少々、荷物になるが、このまま外に運び出すかと思案していると巨大戦艦内の証明が赤く明滅を始め、警報を鳴り響かせた。 「何事だ……?」 ≪管理システムだったナグルファルが消滅した。そして、この魔獣製造プラントは地球製。その二つから導き出される答えはただ一つ≫ 「……自爆か!? 何分後に……いや、そもそも、爆発の規模は!?」 ≪映画であれば、何もかもが都合良く分かる所だが……まずは脱出するべきだな≫ 「チッ……! ゲルヴィナード! 視覚化を解除し、貴様のマスターをシルヴァールの玉座に転移させろ! 一刀! アラン! イリア! ラウバルド! プラント……ナグルファルが自爆する! 結界塔を集結させ中に避難し、結界魔術師達に死んでも防げと伝えろ!」 外で戦う戦士達の念話を完全に掻き消す程の大声を奴等の頭に直接叩き付けるとゲルヴィナードが姿を消し、玉座の中に転移した嘉穂を抱き止める。外傷は無く吐かれる吐息は一定のペースが保たれている。 「暢気な……! ええい! 飛べ、シルヴァール! 此処まで来て死んでなどいられるか!」 脚部の鉤爪でシェイサイドの肩を掴み、ナグルファルを天へと撃ち飛ばした際に穿たれた大穴を通り抜けて大空へと飛び出し、弧を描きながら翼を翻し、密集陣形を取る結界塔の中心へと降り立つと同時にプラントが大爆発と共に消滅した。 ≪慌てて逃げ出して来た割には大した爆発では無かったな?≫ 爆発の範囲は非常に狭く、綺麗にプラントを呑み込める程度の範囲に収まっていた。 ≪人類闘争管理計画。その性質から察するに秘匿しなければならない計画である事は明白だ。アレだけを消滅させる様な仕組みになっている事くらい冷静に考えれば分かる事だろう?≫ 「貴様……分かっているなら最初から言え!!」 ≪貴様の取り乱す姿は中々の見物だったからな……流石に爆発の早さは肝を舐めたがな≫ 「私も見たかったです……涼夜さんの取り乱す姿……」 腕の中で嘉穂が身をよじりながら、俺の両肩を掴み顔を上げた。意識がはっきりしているのか、していないのか……馬鹿げた事を口走る余裕があるくらいだ。何も問題はあるまい。 「嘉穂……気が付いたのか」 「ええ。どんな状況なのかよく分かりませんけど……」 「下を見れば分かるだろう?」 嘉穂と共にシルヴァールの足元に視線を移すと戦士達が勝利の大歓声を上げながら、肩を抱き合い、祝砲と言わんばかりに空に向かって焔砲を放っている。 アランと、レイスヴォルグから降りたイリアが人類勝利の演説を声高に叫び、その背後にはゴルトゲイザーを始めとする装甲騎士団の刻印装甲が整列していた。 アディンは空渡りで、一刀は光学迷彩を纏って姿を消している。まあ、勝利の雄叫びを上げるような連中では無いし、上げられても反応に困る。 「後はこうすれば映画のエンディングですね」 嘉穂は俺の方へと振り返り、上体を持ち上げながら、俺の首に両腕を巻き付け、瞳を伏せ、俺の唇を塞ぎ、鼻腔に甘い香りを残して顔を離した。 「ね? エンディングっぽいでしょう?」 そう言って彼女は悪戯っぽく笑った。そのあどけない無垢な笑顔に俺は―― 「そう言えば素面でするのは初めてですね」 ――悪夢の長期休暇の記憶を呼び覚まされ、二日酔いにも似た激痛が頭に走り心底辟易した。 「何にせよ、この世界での役割は全て終えた……帰るぞ。俺達の居場所にな」 「はい……最後にこの世界のお酒を堪能したら帰りましょう!」 ――本当に勘弁してくれ ↓ 感想をどうぞ(クリックすると開きます) +... 名前
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「英気を……随分と削り取られているようにも見受けられるが、何があった?」 あれから一週間後。気の休まる暇の無い地獄の休暇を終え、ロワール城の王座へ辿り着くと、アランと、ラウバルト将軍は俺の顔を見て絶句し、アディンは俺を気遣うような素振りを見せた。 「いや、何とか休暇を乗り切る事が出来た……何も問題は無い。何も……な」 ラウバルト将軍に娘の躾くらい、まともにやれと言いたい気分になったが、彼もまた嘉穂の飲酒を食い止めるのに苦心しているようでもあった。それに終わった事を気にしても仕方が無い。犬に噛まれたと思って目を瞑ろう。今回だけは。 「今後一切、俺に休暇を与えてくれなくて良い。戦っている方が楽だ……今なら全世界を敵に回しても良い」 さあ、仕事だ。この世界には死ななければ何も分からない莫迦者共に、理不尽な力に脅かされ涙と共に命を落とす者があまりにも多過ぎる。 人間を守るための最後の切り札。刻印装甲の適合者として人を守るために、狂戦士の名が示す通り無慈悲な莫迦共を皆殺しにしてやれば良い。 どうせ、地球に戻るまでの手懸り探しと、そのついでの片手間の軽作業。今までもそうだった。これからもそうだ。それが全部で良いじゃないか。悩むのは帰ってからにすれば良い。 人を守る力はあれど、人を慮る余裕は無く、全てを守り切れる程万能でも無い。出来ない事はあまりにも多いが、俺にしか出来ない事もある。 出来なかった事に気を落とすよりも自分に出来る事を一つ一つ、こなしていけば良い。必要以上に軽んじる事も無ければ、必要以上に重く捉える必要も無い。 シルヴァールの力は人を守るための力だと言った。違えたら殺すとも言った。良いさ。精々、恫喝していれば良い。 どちらにせよ、大陸南部を含め、オルベリオンを始めとする魔族に奪取された刻印装甲を奪い返さねばならない。地球に帰るついでだ。 この世界を救ってから、ゆっくりと帰路に立たせてもらう。 「あまり、顔色が良くないようだが大丈夫か?」 「俺の天敵は酒だけだ。それ以外なら恐れるに足りん……ああ、そうだ。休暇前、俺に防備に専念してもらうと言っていたが、それは断らせてもらう」 「なんだと?」 「これまで通り……目に付いた敵は皆殺しにする。守るべき民がいれば全力で守る。今まで通りにな」 「貴様、我々の優先すべき事を分かっていての発言なのだろうな?」 「ハッ……いきり立つな、阿呆が。出来る事をする。そう言っているだけだ」 先週、言われた言葉をそっくりそのまま返してやるとアディンは悔しげに唸り声を上げた。ざまあみろ。 「話は以上だ。では、道中の莫迦共を皆殺しにしながら、結界の防備に当たるとしよう……それではな」 ≪装甲展開≫ 足元を中心に橙に輝く巨大な魔方陣が描かれ、中から白銀に輝く、20m程の巨大なマネキン人形のような巨人が現れる。 その凹凸の無い、真っ平らな巨躯に纏わりつく疾風は紺碧の甲冑となり全身に装着され、有機的な二枚の翼と尻尾。足からは大鷲の様な鋭い爪が伸びる。 全身に耐魔法防御用の刻印が刻まれ、凶鳥と騎士が融合したかのような井出立ちの刻印装甲。天の上級刻印装甲シルヴァールが視覚化される。 「行くぞ、シルヴァール。この世界には死なねば分からん莫迦共と、救わねばならん弱者が余りにも多すぎるからな」 全神経に魔力を集中し、殺すべき莫迦な人間はいないか。守るべき人間はいないか。駆逐するべき魔獣はいないか。大陸全土に意識を広げる。 大陸北部にいないのなら、それでも構わない。一人で大陸南部まで挨拶に行くまでだ……いや、大陸北部にいるな。異常固体の臭いがする。 境界線を突破されたという報告は受けていない。態々、遺跡の発掘までやったのか。ご苦労な事だが、哀れなものだ。 「行かせもしないし、退かせもしない……この場で朽ち果ててもらう」 全魔力の三割程を翼に回し、大きく羽ばたかせながら、宙を蹴り、天を舞う。異常固体を感知した位置までの距離は遥か遠く、どんなに目を凝らしても人間の視覚では感知する事は出来ない。 だが、何の問題も無い。見えないのならば見える位置にまで近付けば良い。ただそれだけの事だ。 ≪ファントムムーブ!≫ 認識した魔力の発生源へ向かって瞬時に移動する超加速能力で異常固体の真上へと移動する。残った魔力は七割。 異常固体化した魔獣は三つの首を持つ猛獣、ケルベロス。中級に分類される魔獣だが、融合した魔族と刻印装甲の影響を受けるため、元の等級だけでは能力の判断を付けられない。 何より、異常固体化した魔獣の能力は程度の差はあれど全部が全部、凄まじい力を持つ。最初から最後まで全身全霊を以って、殲滅する以外の事は考えられない。 右の拳に魔力で生成した竜巻を収束し、ケルベロスの真ん中の頭に振り落とす。 ≪このタイミングなら避けられまい! ソニックインパクト!≫ 超長距離からの超加速と死角からの急襲にケルベロスは膨れ上がる魔力を感知する間も無く、粉砕された真ん中の頭部を支点に一回転して、背中から地面に落ちようとするが流石は魔族というところか。 突然の奇襲にパニックに陥る事も無く、両肩から斜めに生えた二つの頭部でシルヴァールを睨み付け、背中から倒れ込むと同時に炎と石化のブレスをシルヴァールに吐きかけた。 石化のブレスはシルヴァールに刻まれた刻印に弾かれるが、炎のブレスはシルヴァールの甲冑を容易く溶かす。 「この威力……ゲルヴィナードか! ならば、尚更、見過ごせんな!」 炎の上級刻印装甲、ゲルヴィナード。炎の刻印装甲は階級を問わず、射程距離と持続力が圧倒的に低い代わりに瞬間最大火力は他の属性を容易く圧倒する程の力を持っている。 ここで炎を取り戻せば、境界線の結界を驚異的な火力に晒される危険性が無くなる。背中の両翼をシルヴァールの前面に展開し猛火のブレスを阻むが、持ち堪えられるのは精々、数秒程度。 翼の再構築に回すだけの余力は残されていない。 翼が炎に蹂躙され、灰となって崩壊を始める。戦闘に使える魔力は残り六割。その全てを使って翼の影で武装を構築する。 シルヴァールの右腕に握った古枝の様な短槍が、ささくれ立つかのように裂け、触手の様に蠢きながらシルヴァールの右腕に進入する。 戦闘用の魔力を全て、短槍の中に流し込み、柄を身の丈程に伸ばし、肉食獣の牙の様に鋭く、太陽の様に光り輝く巨大な刃を構築。ヘブンランサーを顕現化する。 完全に灰になった翼を弾き飛ばし、刀身から放たれる無数の閃光がケルベロスの全身を貫き、その身を赤に染めていく。ケルベロスは最後の力を振り絞り、咆哮と共に炎のブレスを吐きながらシルヴァールに突撃を仕掛ける。 「そんな余力があれば逃げれば良いものを……」 逃がすつもりなど更々無いがな。突進するケルベロスの胸部にヘブンランサーを突き入れ、イメージする。天は暗闇に染まり、ガラスの様に砕け落ち、崩壊を始めた天を握り潰す様を。 ケルベロスは両の足で立ち上がり、断末魔の咆哮を辺りに轟かせた。全身の骨を破砕し、肉の繊維を引き千切れていくのもお構いなしに、身体を有り得ない方向へと捻じ曲げていく。 刹那、死に果てる寸前の魔族が勝ち誇った様な邪悪な笑みを浮かべたのか、脳裏に浮かんだ。 「チッ――」 一瞬にして小さな球体になったケルベロスは残った力を全て魔力に変換し、自らの生命をトリガーに魔力を急速に膨張させ、その指向性をシルヴァールに向け、爆轟を引き起こす。 ヘブンランサーの発動で魔力は既に使い尽くされている。翼を再構築して逃げ出す事も、魔力攻撃で爆轟の指向性を変更する事も出来ない。 俺に出来た事と言えば、シルヴァールの両腕を交差させ衝撃波と爆風に備える程度の事だけだった。 「シルヴァールの性能に頼り切りな上に運任せで、勢い任せ。炎属性が相手の時は自爆に備えて、余力を残す。基本中の基本ですよ?」 だが、俺に届いたのはケルベロスの自爆による魔力爆発の衝撃波は届かず、苦手な女の声が届いた。 「嘉穂……何故、君が此処に?」 彼女との遭遇は幸か不幸か、俺とケルベロスの残骸に挟まれる形で地面にクレーターが穿たれていた。彼女の持つ魔術兵装で自爆の衝撃を相殺したようだが…… 「忘れたんですか? 私の休暇も昨日までで、今日から大陸中央の結界塔防衛ですよ。お父様から涼夜さんが妙なテンションで出撃したと聞いて、慌てて来てみたら、この様……結構、間一髪でしたね」 「手伝ってくれ。奴はゲルヴィナードを取り込んでいた」 「もしもし? 聞いています? 全然、聞いていませんね?」 彼女の言葉を無視して、爆散した魔獣の残骸の中に埋もれていた魔族の死体から、ゲルヴィナードが封印されている指輪を取り戻した。 地道だが、ここ最近だけで上級刻印装甲が三体も手に入ったのは大きな収穫と言える。下級や中級で一喜一憂していた頃が遠い昔の事の様にも感じられた。 後は適合者を探せば良い。最悪の場合、一体は彼女がどうにかしてくれる事だろう。 「これから、どうするつもりですか?」 「君と同じ、大陸中央の結界塔防衛を任されたが、道すがら救うべき人間がいるなら守り、殺すべき敵がいるなら始末する」 「まるで狂犬ですね」 「全てを救い、全てを滅ぼすと言っているわけでは無い。目の届く範囲でやるだけの事だ」 俺の目を凝らしても、映る物の数は高が知れている。俺が手を伸ばしても、届く距離は極僅か。 必要以上に他者の生命を重く見ず、軽く見ず。その都度、出来る事をやっていけば良い。 俺も大概の大莫迦者だからな。似たような事や、取るに足らない事で思い悩み、躓く事もあるかも知れないが…… 「涼夜さん一人では心配ですし、最終的な目的地が一緒なら同行する事にしましょう。何やら、お父様も涼夜さんとなら一緒に呑んでも良いと言っていますし。まあ、体の良い厄介払いといったところでしょうか?」 「厄介払いか……君は誰に対してでも、ああなのか?」 「心外ですね。相手は選びますよ。あんな事をしたのは涼夜さんが初めてですし、お父様の時は腹踊りをさせただけです。契約能力のお陰で割と好き放題ですね。勿論、消されない程度に抑えますが」 成る程……あの男め、完全に彼女を俺に押し付ける気か。断固としてお断りだ。いずれ、熨斗を付けて返上してやらねばなるまい。 彼女の契約能力に目を付けて、養子に仕立て上げ、騎士の称号まで与えたのだ。責任を持って、腹踊りをしながら、最後の最後まで面倒を見てやるべきだ。 とてもでは無いが、俺には彼女の面倒など見切れん。責任を取る事も出来ん。彼女の相手をするよりも異常固体と死闘を繰り広げている方が楽だからな。 「だからと言って、本当に沸いて出て来られても迷惑なのだがな……」 ケルベロスの断末魔に誘われてやって来たのか、三体の魔獣が音よりも早く飛来する。五感だけでは感知出来ない常識外れの移動速度だが、身に纏った魔力量が大き過ぎる。目を瞑っていても、存在を感知出来る。 「数は三体……魔力量からして異常固体ですけど、どうします?」 「何故、俺が狂戦士と呼ばれているか、知らないわけじゃないだろう? それに君の晩酌に付き合う事に比べたら、この程度の脅威など物の数にもならんさ」 シガレットケースから霊薬を一粒取り出し、体内に落とし込む。ケルベロスとの戦いで使い尽くした魔力を回復し、失われた翼と両腕の甲冑を再構築する。 そのまま、野鼠の様に人目を忍んで南方へ逃げ帰れば、死なずに済んだものを…だが、俺の目に触れた以上、容赦はしない。 「動く者全てが俺の敵だ! 一切合財の全てを駆逐する!」 ↓ 感想をどうぞ(クリックすると開きます) +... 名前
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「か、勘弁してくれッ……! こ、この村が狂戦士の村だなんて、アンタが刻印装甲の適合者だなんて知らなかったんだよッ……! な、何だってする! だから、命だけはッ……」 「貴様達は命乞いをした者達に何をした……? 知らなかった? 勘弁してくれ? そんな都合の良い話が通ると思っているのか?」 魔獣によって占拠された大陸南部の奪回に向け、ロワール城内では兵士達が慌しく駆け回り、城下町は国を焼かれた多くの難民でごった返している。 大陸南部は魔獣が跋扈し、北部は瘴気の満ちる焼け野原が広がり、瓦礫となった城には野盗共が住み着き、ロワールに逃げ延びようとする人々を襲っている。 この世界に人が人らしく生きていける場所は最早、ロワール王国領の本城近辺しか残されていない。 大陸南部に攻め込むまでの準備期間中、俺は大陸北部に侵入してきた魔獣の討伐以外にも、野盗狩を任せられている事もあり、凄惨な殺戮跡を目の当たりにする事も珍しく無い。 ある時、小さな村落が野盗の一団に襲われている所を通りがかった事があった。俺やロワールの騎士達が乗り込んだ時、既に野盗達は一仕事終えたところだった。 服を脱がされた男は手足を縛られ、生きたまま火を付けられ、女子供は犯された上に首を刎ねられていた。 幼い少女の頭部が破壊され、背後の壁に脳漿をぶち撒いて、片方の眼球が垂れ下がり、その身体には暴行を受けた形跡が残されていた。 生身の人間同士の戦争を何度も経験してきたベテラン騎士達ですら、その光景に顔をしかめた。中には胃の内容物を床にぶちまけた者も居た。 別に正義の味方を気取るわけでは無いが、顔も名前も知らぬ一人の少女に哀悼の意を示し、その辺一帯の野盗をいぶり出し、一人残さず、皆殺しにした。 初めて人を殺した感想は「虚しい。」ただそれだけだった。元々、野盗に襲われた人々とは何の関係も無く、名前さえも知らず、恩義も無ければ恨みも無い。 無残な殺され方をした人々の無念を晴らしたかったわけじゃない。正直、野盗共を皆殺しにした理由というのも、実は自分でも分かっていない。 ただ何と無く、許す事が出来なかった。何と無く、悔しかった。何と無く、悲しかった。気が付けば何と無く、命乞いをする野盗共を蹂躙していた。 ただ何と無くで人を殺せるようになった自分に怖気が走った。本来、俺は戦う者では無く、地球に住む一介の学生でしか無い。 確かにこの世界で生計を立てる上で、戦う事こそが適切だったとは言え、矢張り、修羅や羅刹の様な生き方は向いていないのかも知れない。 普段ならば、寸でのところで止めていた矛を止めず、野盗共の心の臓を貫いた事で、それを嫌という程、思い知った。 人を守るために戦わなかったら殺すと恫喝したシルヴァールはハイドラ戦以前同様、俺を適合者として扱い、物としての役割を果たしている。 多くを殺した野盗とは言え、人間を殺めた俺を殺す気は無いらしい。 大陸南部開放から二ヵ月後、本格的な夏が訪れる前の事だった。 「今日から一週間、暇を出す。英気を養って来い」 王座へ到着するなり、新王としてロワールに君臨したアランから休暇を与えられる事になった。 この状況下で俺に休暇を与えるとは正気の沙汰とは思えない。今、こうしている間にも、多くの難民が足を棒にして、野盗や魔獣の襲撃に怯えながら、ロワール城を目指している。 現在、建設中の結界塔の防備にしてもそうだ。大陸の西端から東端まで瞬時に踏破出来るシルヴァールで無ければ、全周囲の防衛は非常に困難だ。 刻印装甲には絶対数が定められており、量産する事が出来ず、簡単に戦力を増やすという事が出来ない。下級ですら惜しい今、シルヴァールを外すのは余りにも軽はずみ過ぎる。 それだけでは無い。半年も前に討伐したハイドラの遺体の処分さえ完了していない。 全長150mの遺体は腐臭を放ち、周囲に猛毒を撒き散らしている。このまま放置していては、毒と瘴気が充満する腐った大地が生み出されるのも時間の問題だ。 そして、猛毒を撒き散らす遺体を片付けるのにも生身の人間にやらせるわけにもいかず、刻印装甲が必要になる。 「我々にとって最も重要な役割は大陸南部の開放。そして、貴様はその要だ。余計な事に気取られるな」 「……余計な事……だと?」 「いきり立つな。阿呆。貴様がまず注力するべき事は思い出せ。貴様のその感傷は“我々”にとって無用のものだ」 アディンが音も無く俺の背後に立ち、冷ややかな言葉を浴びせる。この男が言っている事は間違っていない。 俺の心の中でわだかまりとなって渦巻いている感傷は“俺達”には何の必要も無い。本来ならば、取るに足らないもののはずだった。 それは分かっているつもりだが……それでも、納得出来るものでもない。 「気持ちは分からんでも無い。だがな、我々は間に合わなかったのだ。死んだ人間に囚われるな」 「分かっている……そのつもりだ」 「ならば、死んだ人間のためでは無く、生きた人間のために生きるのだな。で無ければ、死者に呼ばれる事になる。貴様にとって最も重要な事が何なのかを忘れるな」 「二人とも、其処までだ」 達観した様な顔で俺に説教をするアディンをアランは片腕を上げ制する。どうにもこの男は説教臭くて敵わん。 アランや、ラウバルト将軍が居なければ、アディンの説教は留まる事は無く、この男を黙らせるために剣の扱いを学ぼうと思ったのは1度や2度では無い。 「隠密騎士アディン・グロウズ。報告を」 「承知……魔獣の異常個体に関して新たに判明した情報だ。まずはこれをご覧頂きたい」 アディンが懐から取り出した小さな木箱の蓋を開け、俺とアランに中身を見せた。中身は其々、異なる宝石を埋め込まれた指輪が八つ。 「封印された八体の刻印装甲……その数は……」 俺にとっても、アランにとっても聞き覚えのある数だ。何故なら、それは―― 「その通りだ。霧坂涼夜。ハイドラの体内から発見された、この八つの指輪は本来、コルセルスカ共和国が保有していた刻印装甲だ。 そして、中心核内部を調査した所、我々の刻印装甲同様にコクピット……いや、玉座が存在し、そこには上級刻印装甲を身に着けた魔族の死体が発見された」 そう言って、アディンは新たに取り出した指輪、毒の上級刻印装甲アストレスをアランに手渡した。 「つまり、魔族は刻印装甲と魔獣の力を合わせた上で、複数の刻印装甲を取り込む事が出来る。そう言いたいのか?」 「確証を得るため、霧坂涼夜がカンザス湿地帯で交戦したリザードの死体を暴いたのだが、ハイドラ同様に刻印装甲を身に着けた魔族の女の死体があった」 アディンの懐から、水の上級刻印装甲ズィーレーンが封じられた指輪が取り出される。貴様は手品師かと指摘したくなるが、それはさて置き、これは大きな進展だ。 刻印装甲は、この世界におけるオーパーツとも言うべき、最強の決戦兵器だ。しかし、それは人類だけの切り札では無く、最悪の脅威になる危険性も孕んでいる。 とは言え、異常固体が刻印装甲によって発生させられた存在というのであれば、それは刻印装甲が無ければ存在する事は無いという事を証明している。 条件が同じとは言え、一つ一つの勝利が敵の戦力低下だけで無く、此方の戦力増強にも繋がるというのは大きなアドバンテージになる。 問題は魔族が刻印装甲の数をどれだけ保有しているのかという事と、此方は一人の人間が保有出来る刻印装甲の数は一つに対し、向こうの数は無制限という事だ。 指輪、九つで国一つと上位属性の上級刻印装甲二体に匹敵する。現在、ロワールが保有する刻印装甲は二十一体。行方不明になった刻印装甲は十二体。 未起動の刻印装甲が三十三体と言われている。ロワールの手元に無い四十五体が魔族の手に渡ったとすれば、最大で四十五匹の異常固体が存在している事になる。 「前途多難……か。そう言えば以前、境界線付近で殲滅した異常個体の遺体はどうした?」 「残念だが、魔族の腕ごと刻印装甲を回収されていた。何分、昨晩分かった事なのでな」 「何にせよ、一度に十体もの刻印装甲が入手出来たのは大きな収穫だった。お前達二人には雑務から離れ、大陸南部進撃までの間、防備にのみ専念してもらう。 まずは交代で一週間ずつ休暇を与える。この二ヶ月、お前達には随分と無理をさせてしまったからな。この状況では気が休まらんかも知れんが、英気を養ってくれ」 いきなり一週間の休暇を与えられたところで、この世界には土曜日や、日曜日のように定期的な休日が無く、国民的な休日と言えば、年に数回の祝日程度。 そして、祝日とは冒険者にとって一番の稼ぎ時……この世界に彷徨いこんでから、今日まで一日足りとも休む事無く労働に勤しんでいた俺にとって、休暇には無縁な暮らしをしていただけに、何をして良いのやら皆目検討が付かないでいた。 これではまるでワーカーホリックでは無いか……まだ二十歳にしかならんと言うのに…… 「……涼夜さん?」 やる事も無ければ、やりたい事も無い。何をする当ても無く、城下の商業地区を歩いていると見知った女から声をかけられた。 天草嘉穂。俺やアディン同様、この異世界に迷い込んだ地球人だ。男性社会であるロワール王国では非常に珍しい女の騎士だ。一応、恋人という事になっている。 実際に恋愛感情があるわけでは無い。ただ互いに少々、面倒な相手から恋慕の情を持たれてしまったので、それをかわすために恋人同士を演じているだけだ。 ――顔を合わせる機会が少ないせいで、偶に忘れそうになる 「今日は非番か?」 嘉穂は帯剣こそしているものの、普段身に着けている水色がかったライトアーマーでは無く、白地の生地に青に縁取られたシルクのドレスを着ていた。 「ええ。一週間程、休暇を頂けたので……涼夜さんもお休みですか?」 「ああ……奇遇だな。先程、アランから一週間の暇を出されてな」 「そうだったんですか……立ち話も何ですから、何処か、お店に入りませんか?」 商業区は人の流れが激しく、立ち止まって話すには不向きだ。 何より、溢れかえる人や、商魂逞しく大声を張り上げる商人達の熱気は凄まじく、本格的な夏が始まる前とは言え、立ち話をするには少々辛い。 俺達はメインストリートから少し離れた裏通りにある静かなカフェに入り、珈琲によく似た飲み物を注文して、店の片隅にある席へと腰を下ろした。 「この一週間、やる事が無いようでしたら、私と一緒に過ごしてみませんか?」 「俺が……君と?」 正直、彼女の提案に驚きを隠せなかった。物静かで清楚という言葉がよく似合う雰囲気と、出で立ちをしているだけに彼女の言葉とは思えないほど、不釣合いに感じられたからだ。 だが、彼女の家。ラウバルド将軍の屋敷に連れて行かれた時の彼女の行動や言動を思い返せば、女らしい姑息さもしっかり持ち合わせている。大方、また何か企んでいるのだろう。 「……恋人同士という事になっていますし……その、どうでしょう? 勿論、強制するつもりはありません。気が乗らないようでしたら……何も一週間と言わず、数日だけでも……」 嘉穂は茹で上がった蛸の様に顔を真っ赤に染め上げ、上目遣いで俺を窺っている。芝居なのか素なのかは分からんが、俺は女のこういう仕草に弱い。 彼女が何かを企んでいるのか、それとも、何も企んでいないのかは分からないが、裏があったとしても、俺と彼女は運命共同体だ。最悪の事態に陥る事はあるまい。 それに良くも悪くも、女の企みというものは絶対、男には見抜けないように出来ている。それならば、虎子を得るが如く、堂々と虎穴に入っていけば良い。 過ちが起きた時は……まあ、その時に考えれば良いだろう。 「丁度、暇を持て余していた所だ。今日から一週間、君と日々を共にするのも悪くは無い」 「良かった……一応、弁明しておきますけど、今回は何も企んでいませんよ?」 そう言って、彼女は悪戯っぽい笑みを浮かべ、珈琲の様な味と香りがする茶の湯に薄紅色の唇を付けた。これが紅茶や緑茶の様に茶葉から抽出した飲料だというのだから不思議なものだ。 この世界に迷い込んでから、随分経つが、この世界の事で分からない事は多い。食うために生きるなかれとは言うが、俺の場合、戦うために生きるなかれという言葉の方が似合っている。 成る程。狂戦士という悪名が立つのも無理は無い。この世界の事で俺が分かっている事など、この世界特有の戦い方くらいのものだ。何も考えず、この世界の文化を楽しんでみるのも良い。 「企んでくれて構わない。そんな事よりも、エスコートは任せる」 「それ……男性の役目なんじゃないですか?」 情けない話だが、この世界の娯楽の事など何一つ分からない。嘉穂に全てを一任しようとすると彼女は口を尖らせ反論の声を上げた。 知りもしない事や、出来もしない事に見栄を張っても仕方が無い。それに誘った方が計画を立てるのが筋というものだろう。 「折角、御伽噺みたいな世界でドレスを着ているんですよ? 色々と期待だってしたくなります」 御伽噺? 魔獣や魔族といった、俺たちの常識では説明の付かない、不条理な存在が当たり前の様に闊歩する、出来の悪いファンタジー世界でメルヘンを期待するのは流石に無理がある。 彼女には悪い魔女に騙されて、毒林檎を口にして倒れる姫の役よりも、ドラゴンに攫われ、勇者に救出される姫の役の方がお似合いだ。 尤も―― 「君なら自力でどうにかしそうだな」 「何の話ですか?」 「いや。面白い事を言うご婦人だと思っただけだ」 「清廉潔白な方だと思っていたのですが、意外と適当で軽薄な方ですよね」 俺に一体、何を期待しているのかは知らないが、少なくとも、俺は自分自身の事を真面目だの、清廉だのと自己評価した事は無い。彼女は夢見がちな性分なのだろうか? 「惚れ直したか?」 「ええ。割と後悔しています」 つれない返事だ。このやり取りで、好意的な答えが返って来ても困るが。 気が付けば、黒茶の入ったカップが空になっていた。そろそろ、店を出て彼女をエスコート……この世界の娯楽施設なんぞ、知らんのだがな。 「涼夜さん、いける口ですか?」 そう言って、彼女は口元に盃を運ぶ仕草をした。 「全くの下戸というわけでも無いが、あまり嗜む方では無い」 「そうなんですか……」 彼女は俺が呑めないと知ると、あからさまに残念そうな表情で肩を落とした。今まで茜華の面倒を見なければならず、酒を呑む機会に恵まれなかったのだから仕方が無い。 しかし、後三年もすれば茜華も酒が呑める年頃だ。多少なりとも呑めるようになった方が良いのかも知れない。それに茜華と呑んでいる時に長兄たる、この俺が失態を犯すわけにもいかない。 「そう気を落とさないでくれ。そろそろ、酒に慣れなければと思っていたところだ。少しくらいなら付き合うぞ」 「本当ですか!?」 余程、俺と酒を飲み交わしたかったのだろうか? 彼女は身を乗り出し、満開に花開いた向日葵の様な笑顔を浮かべている。 彼女の顔がとても近く、彼女の吐息が俺の鼻腔をくすぐった。どうして、女の体、髪、吐息というものはこうも甘いのだろうか? 実際に舐めても、甘くとも何とも無いのにな。 「お父様が口煩くって……涼夜さんの家なら気兼ね無くと思って、この機会をずっと狙っていたんですよ」 ああ。そうだろうな。そういうオチだと分かっていたさ。世の中、大体の事はなるようになる。だが、何でもかんでも都合良くは回らない。 「俺の家を溜まり場にする気だったのか……まるで子供だな」 「忘れたんですか? 私達は十九、二十歳の学生です。まだまだ、子供ですよ」 偶に自分が学生だという事を本気で忘れそうになる。それどころか、地球から彷徨い込んだ異邦人である事すら頭の中から抜け落ち、心の奥底からロワールの騎士になっている自分が居る。 アディンと行動を共にしている時は、地球へ帰還するための運命共同体という意識が強くなるから良いのだが…… 「まあ何だって良いさ……では、酒でも買いに行くか?」 「そうですね。近くに美味しい果実を造っている酒蔵があるんですよ。果実酒なら呑み易いですし、お酒入門には良いと思いますよ」 そして、俺たちはカフェを出て、彼女の言う果実酒を造る酒蔵へ向かった。酒蔵へ到着するなり彼女は赤、青、緑、黄、白、橙、黒、紫の液体が入ったボトルを二本ずつ酒師に注文し、俺の家に送らせるように言った。 俺が買いすぎでは無いのかと言うと、彼女は一週間分のお酒なので大丈夫ですよと言った。平均的な飲酒量がどの程度のものなのかは知らないが、僅か、一週間で十六升もの酒をたったの二人で飲み干してしまっても良いものなのだろうか? 最悪の場合、宮廷魔術師を呼び付け、霊薬の様な出鱈目な万能薬を調合させれば良い。そう考える事にした。 それから、彼女と劇場へ行き、歌劇や大道芸などを見て回り、この世界の若い男女の健全な遊びを、それなりに楽しんだ。 「もう少し、涼しければ釣りや乗馬も出来たんですけどね」 「釣りか……人の手が入っていない自然が多い世界ならではの娯楽かも知れないな」 日が沈み始め、劇場に来ていた観客達は帰路に着き、出店の主人達も店を畳み始め、劇場を煌びやかに演出していた照明が落とされていく。 「日没だな。俺達も帰るぞ。門限を破って逮捕されるのは騎士の名折れだからな」 「そうですね。それに気兼ね無く飲酒を楽しむには丁度良い時間ですしね」 日没後、特定の身分にある者を除いて王都を出歩く事は禁じられており、何をするにしても日が昇らなければ話にならない。 よって、この世界で日の高い内から酒に溺れるというのは、地球以上に蔑んだ目で見られる傾向にある。 何もやる事の無い夜に友人などを自宅に招き、談笑しながら楽しむというのが、この世界における基本的な酒との付き合い方だ。 酒を嗜まない俺には、あまり関係の無い話だが……いや、待て。今から俺の家で酒を呑むという事は…… 「……まさか、泊まる気か?」 「まさか、私に外で寝ろと言うつもりですか?」 「そうじゃない。軽はずみが過ぎるんじゃないのかと言っているんだ。酔った勢いで妙な真似だけはしてくれるなよ?」 「普通……逆じゃないですか?」 普通は逆かも知れないが、生憎と俺は酒に弱い。恐らくだが、不埒な行いに出る事が出来るだけの余裕は無い。 何か起きるとすれば、その原因は彼女にあると今の段階から断言しておく。 「何にせよ、南大陸の奪還は今から四ヵ月後……今日、間違いが起きた場合、君を前線から外さねばならなくなる。それは何がなんでも避けなければならない」 「それを十二分に理解しているから、私も安心して一緒にいられるんですよ……って言うか、私、そんなふしだらな女じゃありません。そんな風に見ていたんですか?」 それは本当なのだろうか? と二重の意味で思ったが口に出しても仕方が無い。 「君と深く関わる機会が無かったからな。どんな人間なのか判断の下しようが無い。女の身でありながら、ロワールで騎士をやっているくらいだ。相当に優秀という事くらいしか予想出来ないな」 「今日は職務の話をする気分では無いのですが、涼夜さんには知っておいてもらった方が良いかも知れませんね。剣、弓、馬、ガウゼンダール家の養女。これは一切、関係ありません。 私の特殊技能……という事になるんでしょうか。実は属性や階級に関係無く、刻印装甲の契約と、契約解除を私自身の意思で行う事が出来るんです。既に適合者がいる刻印装甲に対し、契約の上書きは出来ませんが」 成る程。それならば、女だてらに男性社会のロワール王国で、装甲騎士団という花形中の花形職に就けている理由も頷ける。刻印装甲の適合者不在は多くの国が頭を悩ませてきた問題だ。 しかし、彼女の自由契約能力に、イリアの多重契約能力。男の適合者よりも、女の適合者の方が何かと能力が高いような気がしなくも無い。 「尚の事、君の事を大事にしなければならんな」 「ええ。お姫様の様に大切にして下さいね」 まだ、そのネタを引っ張るか。彼女はそう言って、俺の腕に縋り付いた。彼女の双丘の間に腕が挟まり、実に心地が良い。 そして、何か忘れているような気分で自宅へと到着した。アディンとの対決で吹き飛んだ家も、今ではすっかり立ち直っている。 鉄格子の門扉を潜り抜け、観音開きの扉を開け、土間に入ると日中に購入した大量の酒が積まれており、その隣には明らかに、俺の物で無い荷物が置かれていた。 「……君はアレか? 家出中の高校生か何かか?」 荷物の大半は女物の衣類だった。俺には女装をするような性癖は無いのだから、間違い無く彼女の着替えなのだろう。だが、数があまりにも多過ぎる。一週間の休暇を全て、俺の家で過ごすつもりか? 「つまり、涼夜さんは私に着替えるなと?」 「もう良い……突っ込むのも面倒だ」 「甲斐性無し」 何の話だ。日中、彼女は俺の事を軽薄でいい加減な人間と評したが、彼女も大概だと思う。冗談交じりの一言一言が重たい。それを理解して言っているのだから、性質が悪い。 俺は彼女の言葉を無視して、荷物を寝室の隣にある簡素なベッドだけが置かれた空き部屋へと運び込んだ。 「一応、掃除はしてある。自由に使ってくれ」 「ありがとうございます。家の中を見て回っても良いですか? この世界の家って結構、気になるんですよね」 「雷帝ラウバルトの養女が街娘の様に家の中を見物して回るわけにもいかんだろうからな……見られて困る様な物も無い。気が済むまで見てくると良い」 俺の家よりも、将軍の屋敷を探検した方が余程、面白いと思うがな。まあ良い。彼女が家の中を見て回っている間に酒瓶をリビングに運び込もう。 一先ず、乳白色の果実酒が入った酒瓶をテーブルの上に置き、残りの酒瓶を巨大な氷柱が三本入った保冷箱の中に仕舞った。 刻印装甲や魔術、魔力といった非常識な言葉が日常に溶け込んでいながら、魔力で冷蔵庫の一つ生み出す事が出来ないのだから、何とも歯痒い世界だ。 「涼夜さーん!」 「なん……のつもりだ?」 背後を振り返ると、ドレスを脱いだ彼女は、その裸体の上にバスタオルを一枚だけ巻いていた。 「家の中に広い露天風呂があるなら、最初からあるって言って下さい! 月見酒にしましょう!」 「君という奴は……」 呆れて怒る気力も失せた。もう好きにさせよう。当初、彼女の事を儚げだの、清楚だの、物静かだのと検討外れにも甚だしい評価を下した俺が、何もかも間違っていたのだ。 なるようになれだ。俺は服を脱ぎ捨て、腰にタオルを巻き、酒瓶一本を片手に浴室へと向かった。 以前、イリアを救い出した報酬として、更地になった自宅を建て直す取り決めになっていたのだが、その時に渡された住宅設計図はラウバルト将軍の屋敷の様に住み込みのメイドを2~3人雇わねば、満足に管理出来そうにない豪邸になっていた。 寝床以上の役割を期待していないため、すぐさま図面を書き直させ、2LDKの家を建てる事にしたのだが、一つくらい贅沢をしても文句は言われまいと思い、足が伸ばせる広さの露天風呂を作らせたのだ。和国系民族の贅沢と言えば、露天風呂に決まっているからな。 「それが、いかがわしい事に使う事になるとはな……」 「何をブツブツ言っているんですか? これから楽しもうっていう時に……お酒に失礼ですよ? 後、暗い表情で呑んだら確実に悪酔いするのでテンション上げて下さい」 夜空には赤、白、黄色と三つの満月が浮かび、湯船には満月の様なトレイが浮かんでおり、その上にはグラスが二つと、乳白色のボトルが乗っている。 木製の浴槽の中に備え付けてもらった四人掛け程の腰掛に嘉穂と並んで座り、乳白色の果実酒が入ったグラスを彼女に手渡した。 「ありがとうございます。今回、選んだ果実酒は全部、地球にある果物と似た味の物を選んだんですけど、何か分かります?」 グラスに注がれた乳白色の液体からは見た目通り、バニラ系のほんのりとした甘い香りがした。バニラビーンズの果実酒……いや、バニラビーンズは果実では無い。 グラスをゆっくりと傾け、数滴程、口の中に入れようとすると、彼女の腕がグラスの足に伸び、一気にグラスを傾けた。 俺の口の中に果実酒が流れ込み、グラスが空になると彼女はトレイの上に置いて満足げな笑顔浮かべて頷いた。 「ゲホッ……何をする……酒はあまり呑めんと言った筈だぞ」 「何の果実か分かりましたか?」 吐き出すわけにもいかず、目をきつく瞑り、口の中の果実酒を一気に胃の中に流し込んだ。 口の端から流れ出る果実酒を拭いながら、抗議の声を上げるが取り付く島も無い。彼女は何食わぬ顔で同じ質問を繰り返した。 「爽やかな酸味と、後味の残らない甘み……蜜柑か」 「正解です。怒っていた最中なのに律儀ですよね? それに呑めないなら吐き出せば良いと思いますよ?」 「それこそ、酒に失礼なんじゃないのか?」 「ええ。吐き出したら怒っているところでした」 だったら、呑めない人間に無理矢理、呑ませるな。大して強い酒では無いが、一気に呑んだせいで少し気分が悪い。 次、同じ事をされたら彼女の顔面に吹き掛けてやる。それでも、尚、繰り返すというのなら……その時は諦めよう。 「さてさて、もう一杯いかがですか?」 「少し休憩させてくれ」 「たったの一杯で情けないですね……」 そう言って、彼女はグラスの中の乳白色を飲み干し、空になったグラスに果実酒を注いだ。ボトルは既に半分近く減っている。 「待て。いつの間に減ったんだ?」 「もう酔ったんですか?呑んでいるのだから減るのは当たり前ですよ。私に先を越されるのが嫌なら、どんどん呑んでください」 俺が言いたいのは、そういう事では無い。俺が最初の一杯を無理矢理呑まされている間に、何故、ボトルの中にある酒が一気に半分近く減っているのか? そして、休憩すると言ったにも関わらず、その言葉を無視して彼女は俺のグラスに酒を注ぎ、俺の手に押し付けた。 「ラウバルト将軍が君に酒を呑ませない理由がよく分かった……今夜辺り、俺は君に殺されるかもしれんな」 「大袈裟ですね……最悪の場合、宮廷魔術師を呼び出して、蘇生させますから大丈夫ですよ」 つまり、一回は死ぬ事が前提か。茜華、兄さんは地球に帰れないかも知れない。どうか強く生きてくれ。 「それに酒に慣れなければと言っていたのは涼夜さん自身ですよ。たった一杯でギブアップなんて許しません」 「せめて俺のペースで呑ませてくれ。君みたく水を飲むようにはいかない」 「だったら、こういうのはどうです?」 そう言って、彼女は口の中に酒を含み、唇を突き出した。何処まで俺をからかえば気が済むのやら……だが、彼女がその気なら、少しばかり脅かしてやるのも良いだろう。 彼女の手首を掴み、腰を引き寄せ、上から覆い被さると彼女は慌てた様子で口の中に含んだ、果実酒を呑み込んだ。 「り、涼夜さん!? こ、こんな事をしても後々、困るのは貴方ですよ!?」 「俺を誘っておきながら、よく言う……何、君が抜けた分の穴は俺が補えば良い。子供が出来たのなら認知してやる。同じ地球人同士なら責任も取り易いからな」 そう言って、彼女の両足の間に腰を滑り込ませた。 「こ、ここでそういうのは拙いですよ!? 色々と困った事になっても知りませんよ!?」 「酒に酔って、頭が上手く回らん……なる様になれ……だ」 「ちょ……ちょっと、本当に駄目ですってば……」 彼女の全身が桜色に染まり、その表情は羞恥と恐怖に染まっており、目の端には薄っすらと涙が浮かんでいる。この辺で勘弁しておいてやるか……これ以上は色々な意味で不味い事になる。 「冗談……と言うより、ささやかな報復だ。俺に理性があって良かったな。先に上がっているぞ」 彼女を捕らえていた両腕を離し、一人、浴室から出ていく。そもそもだ。彼女の誘いに乗って月見酒をしようと思った事自体が間違いだったのだ。 ああいう酒の呑み方をするのであれば、誰か信用の出来る押さえ役を…… 「いない……な」 「何がいないんですか?」 振り返ると酒瓶を持った嘉穂が居た。バスタオルで身を包んではいるものの、アルコールが回っている頭で、そんな格好をされるのは非常に宜しく無い。 「見ての通り、着替え中だ。リビングで待っていてくれないか? ……その前に君も服に着替えるべきだな」 「まあ良いじゃないですか。なる様になれで」 さっきの仕返しのつもりだろうか? 一度、本気で叱り付けるべきかも知れないと彼女に向き直り、口を開こうとすると彼女は俺に飛び付き、ベッドの上に押し倒した。普通、逆なんじゃないのか? 馬乗りになって俺を見下し、微笑む彼女の表情は湯上りの女特有の色気と合わせて、妖艶さが浮かび上がっている。 「あの程度の事で怯えておきながら、まだやる気か? 妙な冗談も程々にしておけ……そんなに俺の子を孕みたいか?」 ありったけの怒気を込めて、恫喝するが彼女はまるっきり堪えた様子も無く、相変わらずの微笑で俺を見下している。俺が彼女のバスタオルに手をかけると同時に、彼女は俺の唇を塞ぎ、口の中に仕込んでいた果実酒を一気に流し込んだ。 「!?!?!?!?」 「よし……勝った!」 「な、何が……ゴホッ……何が、勝っただ!! ゲホッ……」 「おや? まだ、そんな口が利けますか。では、もう一撃……」 「くっ……や、止めろッ!!」 「やーめなーい」 そう言って、彼女は楽しそうに果実酒を口に含み、俺の唇を塞ぎ、直接、口の中に酒を流し込む。彼女の唇から逃れようとするが、彼女がそれを許すはずも無く、両腕で俺の頭を抱え込み、酒が零れないように唇をきつく結んだ。 観念して喉を鳴らしながら、口の中に流し込まれた酒を嚥下すると彼女は漸く、俺を解放した。互いの唇から唾液が糸となって垂れ下がるが、もうそんな気にもなれない。今はただ、水が飲みたい…… 「涼夜さん……随分と可愛らしくなりましたね? まるで女の子みたいですよ?」 彼女の嘲りを含んだ言葉が最後。そこから先の記憶は曖昧で夢か現実かの区別もついていない。 「昨晩は随分と私でお楽しみでしたね」 そう。何もかも夢だ。何か悪い事があった気がしなくも無いが、夢の中で犬に噛まれた。そう思っておく方が精神的にも良さそうだ。 「もしもし? 聞いています? 昨晩、嫌がる私に襲い掛かって陵辱の限りを尽くした霧坂涼夜さーん?」 「何の話だ!?」 「いえ、冗談ですよ? 起きているのか寝ているのか、微妙な反応だったので、ある事無い事、適当に言ってみただけです」 「……何も無かったのなら、別に良い」 「ええ。取りあえず、休暇初日は無事に終わって良かったですね。今日は商業地区へ買い物へ行きましょう。昨晩の続きはまた今晩ですね」 成る程。完全に一週間、この家に居座り、俺を引きずり回す気らしい。ワーカーホリックと呼ばれようとも構わない。休暇を返上して、仕事漬けの日々に戻りたい。 そして、一日も早く地球へと帰還し、この魔獣よりも厄介な女との関わりを無かった事にしてしまいたい。 ↓ 感想をどうぞ(クリックすると開きます) +... 名前
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今日 - 合計 - 機動戦艦ナデシコ The blank of 3yearsの攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 15時22分22秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
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【タグ 】 Hedgewars 公式 http //www.hedgewars.org/ クライアント(torrent) http //www.hedgewars.org/download/hedgewars-win32.exe.torrent ポトリスタイプのゲーム 武器が多彩でおもしろい プレイ動画 http //www.youtube.com/watch?v=u1Y_Pw_TtFo http //www.youtube.com/watch?v=Qi__UMZOgi4 操作方法(デフォルト) アローキー 移動、エイム 右クリック/F1~10:武器選択 Space 武器を使用。長押しで溜めることのできる武器も有る Backspace やや後方へジャンプ。2連打で大ジャンプ Enter 前方へジャンプ T:ゲームチャット Y:チームチャット Tab ハリネズミ交代 Esc→Y:ゲーム終了 飛ぶ系は↑連打な 導入方法 ダウンロード http //www.hedgewars.org/download/hedgewars-win32.exe.torrent 起動したら まずタイトル画面の右下オプションでチーム名を設定 ここでチームメンバーのアバター等も弄れる マルチプレイ タイトル画面の右Networkgame→Langame→Specify→HostにIP入れてオケ でロビーに入る ルーム名入れて作成で部屋立てられる 参加チームを選択して右下の豆電球で準備おk 日本語化 http //www14.atpages.jp/netogesure/upload/src/up1099.rar ベターな和訳な ゲームフォルダに上書きしろ フォント変えたら文字化け治った \share\hedgewars\Data\Fonts のttfとttcを好きなフォントで置換 拡張子違うフォントでも適当に変えればよい 例 http //www1.axfc.net/uploader/so/2806619?key=hedgefont 武器 弾道兵器系[F1] バズーカ砲: ホーミングビー:指定位置に向かって爆発 モルタル:爆発後に地面を掘る 錐ロケット:障害物通過して爆発 土地玉: 時限グレネード系[F2] 手投げ弾: クラスタ爆弾: 火炎瓶: 古いリンプルガー:起動すると毒風を撒く 複数枚系[F3] 散弾銃: デザートイーグル: スナイパーライフル: 火炎放射器: 土地スプレー: 武術系[F4] 昇竜拳: ムチ: バット: 神風:直線メガンテ 匂引:引き寄せる ハンマー:地中に埋める 近接爆弾系[F5] 地雷:爆発、起動したら離れよう ダイナマイト:高威力爆発、設置したら離れよう ケーキ:地面を伝って20秒後に止まり、高威力爆発 spaceを押すと途中で止められる ラジコン飛行機:操縦飛行機 spaceで爆弾投下 空中攻撃系[F6] 空襲:範囲ミサイル ナパーム:火炎範囲ミサイル ドリルストライク:障害物通過する範囲ミサイル 採掘壁系[F7] つるはし:下方向に採掘 ブローランプ:左右斜め方向に採掘 工作:薄い壁を作る ポータル: 移動系[F8] 縄: 落下傘: ワープ: 空飛ぶ円盤:上左右キー連打で飛ぶ 小鳥さん:上左右キー連打で飛ぶ spaceキーでお尻から2回毒糞を落とせる 時空ドア: その他系[F9] ヨミカエ機:味方か敵を復活させる アクション系[F10] スキップ: 交代:Tabを押して武器を選んで発射 Style 通常含めて13種類のゲームモードがある まとめ 164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/24(日) 20 20 15.18 ID yFe8Mulx0 [1/4] さーてヘッジワやるぞー 199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/24(日) 21 20 38.40 ID yFe8Mulx0 [4/4] もうアンスコしたからどうでもいいが、ヘッジなんちゃらは糞程面白く無いからな。 グラはスーファミレベルで操作性は糞悪い。 アクション要素はかじった程度だから語らないが、操作を練習する気力すら沸かない酷い出来 ここ何年もアクションなんてやってないからこういうゲームは俺には出来なかったそれで良いじゃないか 糞は糞らしく糞ゲーにでもかじり付いてろ このようにhedgewarsは初回プレイ者を例外なく苛立たせる操作性、雰囲気のゲームですが慣れるとそれが良い味となります。 慣れれば楽しくプレイ出来ますのでどうか辛抱するよう!
https://w.atwiki.jp/vipao/pages/25.html
M-gear ※古い情報だからINしてみんなに聞くともっと楽しいよ! 135 :名も無き求道者:2009/02/19(木) 12 00 15 ID NW08RIbS Mを育成中ですがメイン・サブ狩り武器、対人武器はなにがお勧めでしょうか? 136 :名も無き求道者:2009/02/19(木) 12 06 30 ID ZtUh4meV 135 武器よりも何よりも (半作業状態でも) 負けない心 (地味な役目でも) 投げ出さない心 (劣勢な戦場でも) 逃げ出さない心 (いつでも味方を) 信じぬく心 それが一番大事 ~【AceOnline】 エースオンライン質問スレ 2機目より~ 特徴 0kmエンジンを積むことで空中で静止できる。 バックできる。 M-Gearは なかまを よんだ! ができる。 回復できる。バフの種類が豊富。 硬い。 マゾい。 スレではしゃべる。 なめんな。 育成法 本wikiではこんな感じ。 http //www24.atwiki.jp/aceonline/pages/56.html しかしこの方法ではエンジンは積めるが攻撃力が若干低くなるので序盤の育成が厳しいものとなる。 攻撃極振りを勧めるものもいるが、低速や0kmエンジンを用いることで狩りの効率が著しく上がるためこちらは中盤の狩りが厳しくなる。また、SP戦の楽しみの幅が減るため素人にはオススメできない。 M-gearのステータスの基本値および上昇値は以下の通り。 攻撃2 防御4 燃料3 精神4 回避2 シールド3 レベル30で市販の0エンジンを積む場合、その他に振れるステータスポイントはボーナスポイントも合わせて8になる。それら全てを攻撃にまわした場合、攻撃のステータスは20、若干攻撃力が低めな気もする。 ここは攻撃があがるCPUを使い少しでも攻撃をあげていきたい。 逆に、エンジンに関係ある防御や精神をCPUで補い、攻撃にステをつぎ込むことももちろん可能である。ただし、ステ振りで上がる上昇値を考えれば、どちらが有利かはすぐ分かると思う。 簡潔に言うと、序盤で20まで攻撃に振った後、防御と精神をあげてとにかく早い段階で0エンジンを積むことが育成でとても重要となる。 0エンジンを積めばデンAやBでキャンプを組んでUMEEEEが出来るので頑張ってください。 狩りもミサイルを正面からかわせ、同じ距離でずっと攻撃できることや、機銃をADキーで避けることが出来るなどの利点が増えるのでとてもいい。 M-Gearは火力が無いため硬い敵やHPの多い敵は苦手なので注意。こういう敵と戦うと大抵囲まれます。いくら回復があっても囲まれるときついので避けましょう。 【ミサイルについて】 M-gearは近接低速状態での戦いをすることが多いので、有効角が低いミサイルは基本的に使いにくい。エドリルは優秀なミサイルだが、有効角が2度と大変小さいため、近接するとロックオンが極めてしにくいという弱点がある。エドリルを使う場合は離れた場合か、有効角補正があるものにすると良い。 ホーリークロス系のミサイルはかなり優秀だが、39レベルより上のミサイルが無いことに注意すること。 対人では決定打に欠けるため、シングルロックのミサイルを使って相手を狙っても他のPCのダメージに競り負けることが多々ある。また、キャンプや通路状のマップでは敵が密集状態になっていることが多い。そのため、マルチロックミサイルを用い不特定の敵にダメージを与えることがかなり有効な戦略となる。スナイパー系のミサイルに攻撃補正と命中補正を付けるとSP戦での旨みが増大するので1個は持っておくといいかもしれない。 @は好みで選んでください。 【狩りについて】 狩りでは基本的に低速エンジンや0エンジンを積むと良い。 狩る獲物はメッセンジャー系の敵を450m以内の距離を維持したまま狩るスタイルや、砲台や戦車系の敵(砂漠で地面這ってる奴、ヘルフラワー、グロス)などを攻撃をA,Dキーでかわしながら狩るスタイルが効率が良いと思われる。ヘルフラワーはB-gearが爆撃で横取りしていくので精神衛生上余り良いものではない。 ただし、アクティブに囲まれた場合振り切ることがかなり困難なので、出来るだけ高速のエンジンも持っておき、囲まれたら即停止しダメージが軽い内にエンジンを代えて包囲を振り切ること。400kmエンジンを積めれば振り切ることはかなり容易である。 余り苦手な敵はいないが、前述の通り硬い敵やHPの多い敵は削るのに時間がかかるので注意が必要である。 また、ロック系の中で突進攻撃をしてくるものは攻撃をかわすことが不可能なため、若干苦手といえるかもしれない。ただし、機体がタフでかつ、ミサイルを正面に見て避けれるのでロックの巣も充分に狩場として利用できる。まあ行けば分かる。 参考 ttp //robot.watch.impress.co.jp/cda/parts/image_for_link/57001-1679-9-2.html